これでお終い?


本社の同じ部署に、Mさんという男性がいる。
電話を受けたことくらいはあったけれど、どんな人かは知らなかった。


少し前に本社へ行く機会があり、そこで初めてMさんに会った。
見た目、私のストライクど真ん中。確か年齢も3・4つ上。ばっちりだ。
問題があるとすれば、新幹線で2時間の遠距離なことくらいか。
大丈夫、見知らぬ土地でも愛する人と一緒ならやっていけるよ私。
挨拶するほんの十数秒間くらいの間で、妄想癖を活かし結婚までこぎつけた。


しかし実際に何かが起こったりするはずもなく、
その後も今までと同じように電話を受けたり事務的なメールをするだけ。
現実はそんなものと思いつつも、本当はそんなわずかな繋がりさえも嬉しくて
いつか何かが起こるのを期待しているような日々。
この感覚どこかで覚えがあるような、と考えていたらあっさり思い出した。


小〜中学生の頃、好きな人といえばいつも手の届かないような人だった。
同じ部活のかっこいい先輩×2、友人の兄、小室哲哉
(最後だけ何か大きく間違っている気もする)
もちろん話したこともないし、人となりも知らない。
見た目と才能(スポーツできる、音楽など)のみ。
今思えばそれはただの憧れでしかないのだけれど、
色黒で小デブな田舎少女なりに当時は一生懸命恋をしているつもりだった。


15年近く経って、色白標準サイズになり都会で暮らすようにもなって
少ないけれどそれなりに普通の恋愛もしてきた。
なのにまた同じようなことを繰り返すとはね。


でもあの殺伐とした職場で、妄想の対象がいるのは楽しいことだと気づきました
最近のブームは「誰に一番最初に社内結婚の報告をするか」です