好きになった人


朝はいつも携帯のアラームとテレビのタイマーが目覚まし代わりなのですが、覚醒して起き上がるまで30分くらいかかります。それが今朝は、テレビから昔懐かしのTKサウンドがとめどなく流れるので、あれ?もしかして小室哲哉死んじゃった??と思いむっくり起き上がったら、そこには逮捕の文字が・・びっくりして目が覚めた。。
でもそんなようなこと前からネットの芸能情報みたいなので流れてたし、その時はあーあ小室も自己破産かぁ、なんて思っただけだったけどまさかこんなことになるとは。。


その昔私が中学生の頃、それはそれは小室さんが大好きでした。テレビに出れば録画して何度も見返し、GbやPATiPATiなんかを買いあさり、切り抜きを生徒手帳に入れて持ち歩いていました。小室さんの写真で右斜めからの角度や右半分しか写っていないものが多いのは、きっと鼻の左側に大きなホクロがあるのを気にしているからだ、とかそんな気持ち悪い持論を同じTMオタの友人と語り合ったりしたものです。
しかしそれだけにとどまらず、月に一・ニ回は思いのたけを綴った手紙を書いては送り書いては送りしていました。今となっては何を書いていたのかもさっぱり覚えていませんが一生思い出さないほうが幸せだと思います。
当時は20歳もの年の差をどうやって乗り越えよう‥と本気で思い悩んだものです(片田舎の中学生と時代の寵児との間に30枚くらいある越えられない壁については見てみぬふりをしていましたが)


もちろんTM自体も好きでした。全部のCDを買うお金はないのでこつこつレンタルしてカセットテープに録りため、アホみたいに毎日聴いていました。シティーハンターのエンディングを聴くためによく自転車をとばして家に帰ったものです。5月19日の解散ライブの日のことはまだ鮮明に覚えています。校庭で部活中に校舎の時計を見ながら、ああそろそろ始まるかな・・と東京に思いを馳せていました。
所謂TKプロデュースな人たちにはそれほど興味はありませんでした。小室さんに馴れ馴れしくしやがってコノヤロウ、みたいな思いが強かったのだと思います。


まあさすがにそんなに熱を上げていたのはほんの1年くらいでしたが、徹底的に深く一人(一つ?)のアーティストを聴きこんだのは初めてだったので、私のDNAに刻み込まれた感は十分にあります。今でもYour Songは名曲だと思っています。唯一iTunesに入ってるTMの曲です。どうでもいいけれどTM NETWORKって多摩ネットワークのことなんで、「TMの曲」って言うと「多摩の曲」っていうことになっちゃうよね。言っちゃうけどね。


十数年も前のこととはいえ、そこまで好きだった人がこんなことになってしまったのはいたたまれない気持ちで一杯です。
もちろん法を犯してしまったことは、きっちり償わなくてはいけない。でも、ニュースや街の人の声なんかで、おごりがあっただの金銭感覚が狂ってそうだのいろいろ言われていたけれど、昔の姿や発言を少しでも知っている側としては、ほんとはそんな人じゃないんだよと言いたい。さみしがりやで繊細で子供みたいなところがあるから、周りに少し流されてしまっただけなんだって、そう信じていたい。紆余曲折あってやっと一生を共に歩んでゆける人を見つけて、その人のために一生懸命やっていこうとしたけど、ちょっと足を踏み外してしまっただけ。そう思いたい。食事はコンビニ弁当・ピザ、窮乏の証みたいに書かれていたけど、ただ好き嫌いが多いだけなんだよ。食に頓着しない人なんだよ。


いつかまた音楽の世界に戻ってきてほしい。プロデュースとか派手なことしなくてもいいから、小さなライブハウスで地味にバンド活動とかして。あの二人ならずっと帰りを待って、一緒にやっていってくれるはずだから。
奥さんはどうだろうな。離婚はしちゃうかもしれないけど、あの人も肝が据わってそうだから意外と待っててくれるかもね。九州の女は強いっちゃんね。優柔不断な小室さんをずっと支えてあげてほしい。